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木海月
Ki-kurage
Pavilion, 2019
相互依存システムで空間を作るための新たなテクトニクス|
レシプロカル・フレーム (Reciprocal Frame, 以下 RF ) とは構成する部材の相互依存により成立 する構造システムである。部材を交互に重なるように配置していくことで、シンプルな接合部で成 立するため、古くから屋根架構などに利用されてきた。しかし、三次元的に構成される梁の角度や組み方の数値化、設計段階での正確な形状把握や施工の難しさから、現代の構法の導入ととも に、構造体として使われることは減少した。
近年、短小部材の組み合わせることでスパンを得ることができる RF は、その持続可能性から再び注目されるようになったが、一般に RF は屋根架構の一部に用いられるなどの部分的な応用に止 まり、構造体全体が RF でデザインされた提案は極めて少ないのが現状である。そこで、二つの相互依存システムを組み合わせる新たなデザイン手法を用いることで、全体が相互に依存する緩やかな 構築法による新たな木造構造物の可能性を模索した。
概要|
工事種別 仮説構造物
所在地 福岡県福岡市
用途 パヴィリオン
床面積 - ㎡
設計 2019.04〜
工期(1期) 2019.10
プロジェクト SUE.MOK
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